トップページ > 2019年3月22日 どこ行く?山口食べちゃろ
どこ行く?山口食べちゃろ
 

下松市編|牛骨醤油ラーメン(中華そば)&笠戸ひらめ

山口県の市や町のおいしい話を2つ聞いてから、その日の気分でココロが動いた方へ突撃取材しちゃうコーナーです。第6回は下松市へ行ってきます!

下松市役所の方に聞きました!!

下松市でおすすめの味、二つ教えてください!!
「牛骨醤油ラーメン(中華そば)」と「笠戸ひらめ」を紹介します。
牛骨醤油ラーメン(中華そば)の写真
笠戸ひらめの姿造りの写真
まず、牛骨醤油(しょうゆ)ラーメンから。下松市には、行列ができるとても有名なラーメン屋さんがあるんです。昭和27(1952)年の創業で、市民の皆さんにはおなじみのお店なんですが、今では県外からのお客さんも多く、お昼どきに行くと「出張で来ました。下松に来るなら、このラーメンを食べようと思って」という声をよく聞くほどなんです。もっともそのお店では、ラーメンではなく、中華そばとして出しておられるんですが。
牛骨のラーメンって、実は全国的には珍しいようですね?
そうらしいですね! 実は私自身、下松の牛骨醤油ラーメンを初めて食べたときに衝撃を受けたんです。「豚骨ラーメンとも、味噌ラーメンとも、ただの醤油ラーメンとも違う。何だろう、この味!!」と。他にない味だと思います。スープは濁ってなくて、クセがなく、女性も好きな味。実際、女性の方たちが作っておられるんですよ。また、今では市内の数軒のラーメン屋さんで、それぞれに工夫された牛骨醤油ラーメンをいただけます。
牛骨醤油ラーメン(中華そば)を箸で持ち上げる様子の写真
チャーシューが映える牛骨醤油ラーメン(中華そば)の写真
スープの色が濃い牛骨醤油ラーメン(中華そば)の写真
お盆に載った牛骨醤油ラーメン(中華そば)の写真
もう一つの「笠戸ひらめ」について教えてください。
笠戸ひらめは昭和58(1983)年に下松市笠戸島で養殖が始まったものです。地元に養殖場があるので、新鮮な笠戸ひらめの料理を市内のホテルや飲食店、居酒屋でいただけることが魅力です。詳しいことは、その養殖を行っている下松市栽培漁業センターにぜひ聞いてみてください!!

というわけで、下松市栽培漁業センターに行ってきました!!

そもそもどうして笠戸ひらめの養殖が始まったのですか?
ここは昭和58(1983)年の設立当初は、稚魚を放流に適した大きさまで育てる中間育成だけの施設だったんです。当時はヒラメを卵からふ化させて育成する養殖を大学が始めて間もないころ。自分たちもやってみようと手探りで始めました。でも当時は天然志向が強く、養殖しても安い値しかつかない。そこで、どんな餌をどのようにやれば健康で肉質の良いヒラメがたくさん育つのか、どうすれば海を汚さない養殖ができるのか、試行錯誤を重ねていきました。やがて市内の飲食店の組合や観光協会が「笠戸ひらめを広める会(※)」を結成。すると県外から食べに来てくださる方が次第に増え、評判になっていったんです。今や笠戸ひらめは天然ものにひけをとりません。そもそも魚は健康であればおいしいもの。私たちはただそれを引き出すための手伝いをしているだけなんです。日々、成長度合いなどを見て、餌の量などをきちんと管理する、というふうに。笠戸ひらめは、自分たちの大切な人に食べてもらうものという意識で手をかけてきたからこその安心安全でおいしいもの。自信があります!!
笠戸ひらめの養殖場の写真
笠戸ひらめの写真
なるほど!! 笠戸ひらめは、試行錯誤の積み重ねと深い愛情から生まれたものだったんですね!!
実は、平成26(2014)年から餌に萩の夏みかんジュースを添加し始めました。2年経ったころ「身の照りが以前より良くなり、甘味も増したような…」と料理屋さん。嬉しかったですね!! 笠戸ひらめは、ほぼ市内だけで消費されています。他のまちからも引き合いはありますが、私たちには下松の観光を支えたい思いがあり、ぜひ下松に来て、下松の空気を吸い、きれいな景色を眺め、下松の人と触れ合いながら笠戸ひらめを味わってほしいんです!!
笠戸ひらめに秘められた物語にココロが動きました!! 笠戸ひらめを食べに行ってきます!

さあ、お店に到着です!! お店の方に聞きました!!

こちらではどんな料理で笠戸ひらめをいただけるのですか?
お刺身や、カルパッチョ、しゃぶしゃぶ、揚げ物、釜飯などをコース料理などでご用意しています。ランチタイムでのひらめの食べ比べ(お造り・炙(あぶ)り・特製の醤油漬け)も人気です。
笠戸ひらめを目的に来られる方が多いのですか?
はい!! それに波静かな笠戸湾の景色も「湖みたい!」と人気で、県外から毎月来られる方もいらっしゃいます。また、笠戸ひらめを気に入り、下松市栽培漁業センターの餌やり体験を予約して、あらためて食べに来られた方もおられ、「念願かなって餌やりができて良かった!」と喜んでおられました。私も餌やりを見たことがあり、ヒラメって、底にじっとしている魚だと思っていたら、餌を食べるときのジャンプ力がスゴイ(笑)。ああ、だからヒラメの縁側はおいしいんだと納得しました。姿造りでは、そのおいしい縁側や、最後に骨せんべいも楽しめます。ぜひどうぞ。
笠戸ひらめの刺し身の写真
笠戸ひらめの骨せんべいの写真

…というわけで今回は、笠戸ひらめをいただきました!!

かんきつ入りの餌で育った笠戸ひらめの刺し身は、見事なまでにツヤッツヤ。口に入れればプリップリ!! ポン酢醤油をちょっと付けた刺し身のなんと美味なこと!! 待望の縁側はコリコリしていて、かめばかむほど甘み、うま味、上品な脂が口の中に溶け出して、消えていってしまうのが、ああ、もったいない!! そもそもヒラメの縁側は、背びれや、しりびれを動かす骨のまわりに付いた筋肉。笠戸ひらめの縁側には、口に残るしつこさがなく、そのおいしさは笠戸ひらめが餌をとるときの瞬発力で鍛えたからなのかなあと思いました。そしてカリッと揚がった香ばしい骨せんべい!! ああ、健康になれそう!! 笠戸ひらめに感謝しながら、たっぷり堪能しました。
ところで実は、牛骨醤油ラーメンの下松の元祖の味もどうしても確かめたくて行ってきました。現在の経営者は3代目。初代である祖母から母へ娘へと、店独自の作り方を受け継いでこられたそうです。なぜ牛骨なのかは、下松出身の初代が福岡に住んでいたとき、豚骨ラーメンに出会い、帰郷してお店を始める際、豚骨とは異なる香りや味を目指して試行錯誤する中で、選んだものだったそうです。牛骨ならではの少しとろみがあって、まろやかで微かな甘みのあるスープに、市内の製麺所が作る中細ストレート麺。うーん、やっぱりいい!!「これからもおばあちゃんの味を守っていきます」と3代目。うまいものには物語があるんですね。感動でした!!
ところで下松市栽培漁業センターにはテレビ番組「岩合光昭(いわごうみつあき)の世界ネコ歩き」に登場した「動物職員」がいます。写真の動物職員は今、海上生活をリタイヤし、のんびりと隠居生活中だそうですよ。
歩いている動物職員の写真
遠くを見つめる動物職員の写真
  1. 現在は「笠戸ひらめと食文化を高める会」。本文※1へ戻る