トップページ > 2019年4月26日 どこ行く?山口食べちゃろ
どこ行く?山口食べちゃろ
 

岩国市編|高森牛&わさび

山口県の市や町のおいしい話を2つ聞いてから、その日の気分でココロが動いた方へ突撃取材しちゃうコーナーです。第7回は岩国市へ行ってきます!

岩国市役所の方に聞きました!!

岩国市でおすすめの味、二つ教えてください!!
「高森牛」と「わさび」を紹介します。
処理・加工された高森牛の写真
ワサビ丼の写真
まず、高森牛から。高森牛とは、高森地区(岩国市周東町)で肥育された優良牛で、周東食肉センターで処理・加工された牛肉です。甘みとコク、芳醇(ほうじゅん)な香りが特徴のブランド牛なんですよ。
甘み、コク、芳醇(ほうじゅん)な香り。うーん、食べたくなります!! 高森牛の評判はどうですか?
今注目のオレイン酸の数値が高く、全国の品評会で高い評価を得ています。ちなみにオレイン酸とは、脂肪酸の一つで、悪玉コレステロールを減らす働きもあるんです。
オレイン酸の含有率って、牛肉の風味に大きな影響を与えるものとして近年注目されているそうですね!! まさにおいしさの証!! 高森牛は、全日本牛枝肉コンクールで最高位の名誉賞を獲得したこともあるとか。岩国市内では、どんな料理で食べることができますか?
ステーキやハンバーグ、牛バラ焼き、コロッケなど。高森牛の地元・高森地区には、ステーキがおいしいと評判のレストランもあります。また、近年では、新たな特産品として、高森牛を使った「錦帯橋SKY(スカイ)丼」も開発されています。
「錦帯橋SKY丼」? どんなものなんですか?
岩国西商工会女性部が、岩国西商工会の3地区(周東・玖珂・由宇)の特産品“高森牛・玖珂ハーブ・由宇とまと”を用いて開発した牛丼で、3地区の頭文字(周東のS、玖珂のK、由宇のY)をとって名付けられたものです。開発が始まったのは平成25(2013)年。それまで、3地区の特産品をミックスした料理や加工食品として認知されたものがなかったことから、開発を始めたそうです。女性部員が一丸となって販売やPR活動を行った結果、新聞でも紹介されて知られるようになり、現在は、「広島カープ由宇練習場」で試合開催日に販売されています。また、最近では、玖珂の飲食店でメニュー化され、テイクアウトのほか、店内でも食べられるようになりました。今後も、3地区の特産品として広く認知されるよう、販売先の開拓などに取り組んでいくそうです。
2つ並んだ錦帯橋SKY(スカイ)丼の写真
錦帯橋SKY(スカイ)丼の写真
もう一つの「わさび」について教えてください。
わさびは岩国の特産品の一つで、岩国市錦町などで以前から盛んに栽培されています。それは、中国山地を源流とする錦川の清らかな水と、夏でも涼しい気候風土によって、良質なわさびが育つからで、標高が高い山中で、水が豊富に出ている場所で栽培されています。
岩国市内では、わさびを使ったどんな食べ物を楽しめますか?
わさびのしょうゆ漬けや、わさびまんじゅうなど。また、ワサビ丼や、ワサビうどんなどもあり、それらは「寂地峡(じゃくちきょう)」の駐車場にある、名水と山の恵みを堪能できる食事処で食べることができます。アユ料理も食べることができ、その店のご主人はわさびの栽培農家さんでもあるんですよ。
ワサビ丼、小鉢、みそ汁のセットの写真
鮎重(あゆじゅう)の写真
ワサビ丼?! 何だか面白そうですね!! 栽培農家さんにわさびのことを聞いてみたいし、今回は、ワサビ丼を食べに寂地峡へ行ってきます!

さあ、お店に到着です!! お店の方に聞きました!!

わさびの栽培方法には、沢で栽培される沢わさびと、山あいの傾斜地の畑で栽培される畑わさびとがあるそうですね? 岩国市錦町の栽培方法はどちらですか?
わさびの栽培は、年間を通して水温が15度前後の清らかな水が流れる地が適地とされ、そうした条件に合った岩国市錦町の山間部では、沢わさびも畑わさびも栽培しています。品種については、栽培農家によって異なり、私が今栽培を増やしているのは、昔から地元で栽培されてきた糖度の高い在来種。在来種はいつしか地元でも栽培されなくなっていたんですが、あちこちの谷間を歩き、糖度計で測り、探し出したものなんです。最初に甘みを感じ、後から辛みがくるのが特徴。子どもでも食べられるわさびです。
沢わさびの写真
畑わさびの写真
ワサビ丼って、どんな料理なんですか?
お盆に載ったワサビ丼、小鉢、みそ汁のセットの写真
わさびの写真
ご飯の上に、すりたてのわさびを載せた、この辺りのわさび栽培農家ではおなじみの食べ方をアレンジし、かつお節や、わさびのしょうゆ漬けも加えたものです。一口目は、わさびだけ食べてみてください。その後、しょうゆを少しかけて。最初は、わさびの甘みがフワーッと口の中に広がって爽やかです。でも、しばらくすると突然、カッキーン!!と突き抜けるような辛みがきます。チューブ入りのわさびとは全く異なる、すりたての新鮮なわさびだからこその風味と辛さ。「その刺激がたまらない!!」と言ってくれるファンが多い人気メニューなんですよ!!
刺激がたまらない?! うーん、それは楽しみになってきました(笑)。
「天然鮎」もぜひ。宇佐川の天然鮎が日本一(※1)なのはご存知ですか? そんなアユを使ったこの地方の伝統保存食「鮎焼(あいぎょう)」を使った「鮎焼そうめん」もオススメです。鮎焼とは、アユを竹串に刺し、いろりであぶり焼きにして、それを天井からつるした麦わらの「わらぼて(※2)」に突き刺して保存したもの。鮎焼そうめんは、鮎焼からとれる濃厚なうま味のだしをかけたそうめんです。「鮎重(あゆじゅう)」も人気です。これは私が高校生のころ、母が作ってくれた手抜き弁当がヒント(笑)。母が鮎焼を火であぶってしょうゆにジュワっとくぐらせ、それをご飯の上にポイっと載せ、弁当にしたんです。午前中の授業が終わるころ、ちょうどいい具合にアユもご飯も蒸れて、その手抜き弁当が最高にうまくて(笑)。鮎重はそれをヒントに、三枚におろして焼いたアユをご飯の上に載せ、それにアユの骨・みりん・酒・しょうゆ、秘密のあるモノを加えて煮詰めたコクのあるだしをかけたもの。8月から10月までの限定です。ぜひどうぞ。

…というわけで今回は、ワサビ丼をいただきました!!

わさびってこんなに爽やかだった?…なーんて、余裕で味わっていたら、キ、キターッ!! 鼻から頭のてっぺんへ突き抜ける辛さにのけ反ってしまいました。向かい合わせに座っていた店の主人のご友人は、それを見て「いいでしょ? ホームランが出たって感じでしょ?」と手をたたいて大笑い。確かに(笑)。わさびのしょうゆ漬けもおいしくて、ツンとくる辛さと、シャキシャキとした食感が実にイイ!! それに、かつお節としょうゆのうま味も合わさって、パクパクとたいらげてしまいました。わさびってときには主役にもなるんですね!! ところで、その食事処は「名水百選」で知られる寂地川(じゃくちがわ)のほとりにあります(営業日は4月から11月30日までの金曜日・土曜日・日曜日)。そこから歩いてすぐの寂地峡には「日本の滝百選」にも選ばれた五つの滝があり、遊歩道を登ると、表情が異なる滝が次々と現れ、滝音のシャワーがすがすがしい気分にしてくれます!!
また、錦帯橋SKY丼を楽しめる由宇練習場は、広島東洋カープ二軍の本拠地。カープ女子やファミリーなど多くの皆さんが訪れる、近年人気のスポットです。寂地峡や由宇練習場へ、岩国ならではの味を求めて、ぜひどうぞ!!
  1. 高知県で開催された「清流めぐり利き鮎会」で過去2回グランプリを獲得。本文※1へ戻る
  2. わらを束にしたもの。本文※2へ戻る