トップページ > 2019年7月26日 どこ行く?山口食べちゃろ
どこ行く?山口食べちゃろ
 

長門市編 キジハタ&やきとり

山口県の市や町のおいしい話を2つ聞いてから、その日の気分でココロが動いた方へ突撃取材しちゃうコーナーです。第10回は長門市へ行ってきます!

長門市役所の方に聞きました!!

長門市でおすすめの味、二つ教えてください!!
「キジハタ」と「やきとり」を紹介します。
キジハタの写真
やきとりの写真
まず、キジハタから。キジハタは、オレンジ色の体に朱色の斑点をまとったカラフルな姿からは想像できないほどおいしい白身の魚で、まとまった漁獲量が見込めないことから高級魚といわれています。長門市は、県と連携してキジハタの増殖場を整備し、毎年種苗の放流を行っており、30センチメートル未満のキジハタの採捕を禁止することで、資源管理にも取り組んでいます。
キジハタって“幻の高級魚”ですよね!! 山口県水産研究センターでは全国に先駆けて種苗の大量生産技術を開発!! そして長門市と一緒に取り組んできた結果、今や長門市が誇る味になったわけですね!!
昨年10月には「きじはた祭り」を開催。市内の四つの飲食店で「キジハタにぎり御膳」や「キジハタ3色丼セット」などのオリジナルメニューが開発され、完全予約制でお楽しみいただきました。また、道の駅センザキッチンでは、養殖トラフグとキジハタの食べ比べを行い、投票の結果、キジハタが勝利!! 今年も10月に「きじはたフェア」を行う予定です。
キジハタの刺身の写真
キジハタのにぎりの写真
もう一つのおすすめの味「やきとり」について教えてください。長門市といえば、日本7大やきとりタウン(※1)の一つ。近年やきとりのまちとしての知名度がグングン高まっていますね!!
長門市は人口1万人当たりのやきとり店舗数が全国トップクラスなんです!! なぜそんなに多いのかというと、深川養鶏農業協同組合という全国的にも珍しい養鶏専門の農協があり、そこでさばいた新鮮で安価な鶏肉が素早く市内に流通するからなんです。朝さばいた新鮮な鶏肉が、昼には市内のやきとり店へ。夕方には新鮮でおいしいやきとりをいただくことができるんです。
やきとりのまちになったのは、養鶏業が盛んで、全国的にも珍しい養鶏専門の農協があるからこそだったんですね。でも、どうして養鶏業が盛んになったんですか?
もともと豊かな漁場に恵まれ、漁業が盛んな町だったことが関係しています。とれすぎた魚を活用し、水産加工業が発達。そして、水産加工で発生する魚のアラを、養鶏の餌として利用することで、農家の副業として養鶏業が発達してきたんです。長門市では、やきとりのまちであることをPRしようと、これまで世界一長いやきとりの記録に挑戦したほか、「全国やきとリンピック」を3回開催。今年は8月24日(土曜日)・25日(日曜日)に、西日本各地のやきとりの名店が集結する「西日本やきとり祭りin長門」を湊魚市場で開催します!!
イベントにおいてやきとりを調理している写真
全国やきとリンピックの様子の写真
さまざまなイベントを開催し、やきとりをPRされているんですね!!普段はどんなところで食べることができますか?
やきとり店は長門市駅周辺にたくさんあります。中にはカウンターしかないお店もあり、隣り合ったお客さんとの会話も楽しみの一つ。スタッフが女性だけという、家族連れも安心して楽しめるお店もあります。また、やきとりというと夜のイメージですが、昨年4月にグランドオープンした道の駅センザキッチンでは、日中でもやきとりを楽しめます!!
皿に盛られたやきとりの写真
やきとりを調理している写真
長門市のやきとり。実は以前から気になっていたんです。今回はやきとりを食べに行ってきます!!

さあ、お店に到着です!! お店のオーナーさんに聞きました!!

長門市のやきとりの特徴はなんですか?
はい! まず、深川養鶏農業協同組合の銘柄鶏「長州どり」や、山口県産オリジナル地鶏「長州黒かしわ」などの新鮮なお肉が手に入ることが一番の特徴です。日本7大やきとりタウンの中でも、養鶏専門の農協があるのは長門市だけ。地鶏というと、ちょっと歯応えが強いイメージがあるかと思いますが、長州黒かしわは、ほどよい弾力で、子どもから大人まで人気があるんです。次に、鶏肉の間にネギではなく、タマネギを挟むこと。鶏肉とタマネギの甘さがとてもよく合うんですよ。さらに、市内のやきとり店には、ガーリックパウダーが置かれている店が多く、好みに応じてかけて食べる独自の食べ方があることも特徴です。
やきとりの盛り合わせの写真
やきとりとガーリックパウダー、ゆずきちこしょうの写真
確かに新鮮さこそ、一番のウリですね!!
新鮮だから弾力があって、色もツヤツヤ。新鮮であることの良さは、肝を食べることで一番よく分かり、独特の臭みがなく、「トリは嫌い」と言っていた方でも「おいしい!!」とおっしゃってくださるんです。それに長門市では、タレより、塩・こしょうで焼くことが多いんです。新鮮だからこそ、濃い味のタレを使う必要がなく、タレの文化が発達しなかったのかもしれませんね。
新鮮だからこそ、塩。なるほど!! どんなやきとりがおススメですか?
まずは肝や砂ずりからどうぞ。パリッと焼いたとり皮もイイですよ。当店では、ボイルして余分な脂を除く下処理をしてから焼いています。そして、ささみ。ささみは一般的には淡泊ですが、長州黒かしわのささみはパサパサ感がなく、うま味があると評判なんです。一番の定番人気は、もも!! 貴重な部位では、きんかん(※2)。でも、これはいつもあるとは限りません。やきとりの種類はお店によって異なり、当店では、子どもから大人まで楽しめるよう、ベーコンで巻いたやまいも巻や、トマトチーズ、季節限定のはなっこりーベーコンなど、創作串も含めて約40種があります。
やきとりって鶏肉ばかりじゃないんですね。串に刺してあればやきとり、でしょうか?
そういうわけでもないんです。日本7大やきとりタウンの一つ、愛媛県今治市では、やきとりといえば、とり皮が有名で、それは串を使わないんです。また、北海道室蘭市では、やきとりというと豚肉。それぞれのまちで親しまれてきた、やきとりがあるんです。
へーっ、面白いですね!! まちそれぞれに異なるやきとりの物語があるんですね。
長門市では、自分たちのまちのやきとりの歴史を子どもたちに知ってもらおうと、昔ながらのしちりんで火をおこし、自分たちで串に刺して焼いて食べるという体験学習を行っている小学校があります。また、やきとりのまちをPRしようと、市職員の有志の皆さんが開発した「ながとりめん」というご当地ラーメンもあるんですよ!!

…というわけで今回は、やきとりをいただきました!!

さあ、待望の長門市のやきとり! まずは肝から。柔らかな弾力感。イイですねえ!! 肝って、つまりレバーですが、新鮮だから臭みがなく、本当においしいっ! 次は、とり皮。パリパリで香ばしくって、かむほどに、うま味がジュワッ。そしていよいよ、長州黒かしわのもも。ジューシーなうま味が口の中に広がって、タマネギも甘くて、塩自体もおいしいような…。長州黒かしわのもも、最高です!! どのやきとりも途中からガーリックパウダーをかけたり、お店でおススメされた長門市特産の香酸かんきつ「長門ゆずきち」を使ったゆずきちこしょうを付けたりしていただいてみました。特にゆずきちこしょうは、ピリッと爽やかな辛さが、やきとりのうま味を引き立ててくれて、本当におススメ!! やきとりのシメには「ながとりめん」をいただいてみました。麺は太麺で、もっちり。鶏ガラスープの濃厚なうま味の奥には、魚介のうま味‼ そして口の中でほどける長州どりのチャーシューがなんとうまいこと…!! 長門市の皆さんの地元愛をたっぷり堪能したひとときでした。

ところで長門市といえば、ロシアのプーチン大統領をお迎えした地。そんなご縁から、長門市のやきとりの技はロシアでも披露され、やきとりは今、日本の文化として海外でも知られ始めたそうです。最後に、お店の方から教わった食べ方をお伝えしておきましょう。「肉と肉の間にうま味があるので、串から外さず食べるのがおススメです」。ぶちうまいやきとりと、幻の高級魚キジハタが待つ長門市へ、ぜひどうぞ!!
  1. 北海道室蘭市・福島県福島市・埼玉県東松山市・愛媛県今治市・福岡県久留米市・北海道美唄市・長門市。本文※1へ戻る
  2. 鶏の体内にある卵と卵管。「玉ひも」ともいう。本文※2へ戻る