トップページ > 2019年9月27日 どこ行く?山口食べちゃろ
どこ行く?山口食べちゃろ
 

美祢市編 ごぼう麺&パンディッシュ

山口県の市や町のおいしい話を2つ聞いてから、その日の気分でココロが動いた方へ突撃取材しちゃうコーナーです。第12回は美祢市へ行ってきます!

美祢市役所の方に聞きました!!

美祢市でおすすめの味、二つ教えてください!!
「ごぼう麺」と「パンディッシュ」です。
ごぼう麺の写真
パンディッシュの写真
まず、ごぼう麺から。ごぼう麺は、ごぼうの粉末を練り込んだ麺の上に、サクサクのごぼうのから揚げをてんこ盛りにトッピングしたもの。ごぼう麺に使用している美東ごぼうは、美祢市美東町赤郷地区でのみ栽培されるごぼうで、肉質の柔らかさと風味の良さが特長です。収穫後は畑を4年間休ませ、徹底した土作りを行うことで生まれる希少価値の高い一品で、「ミネコレ」という美祢ブランド認定商品でもあります。
土の中の美東ごぼうの写真
ざるに載った美東ごぼうの写真
 
サクサクのごぼうのから揚げ!! イイですね!! どんなところで食べることができますか?
日本最大規模の鍾乳洞「秋芳洞(あきよしどう)」へ続く商店街にある観光会館のレストランでいただけます。ごぼうの香りを堪能していただける満足度の高い一品です!!
美東ごぼうの加工品や料理って他にもいろいろあるんですか?
はい。ごぼうを天日干しし、じか火で焙煎したごぼう茶や、ごぼうクッキー、ごぼうコロッケなど、ミネコレに認定されているものだけでもさまざまなものがあります。
クッキーにコロッケ…。本当にいろいろあるんですね!! もう一つのパンディッシュについて教えてください。そもそもパンディッシュって、どんなものなんですか?
パンやサンドイッチ、季節の地元野菜を盛り込んだボリューム満点のワンプレートです。お客さまからは「何が出てくるか、わくわくする宝箱みたい」と言われることもあるそうですよ。
「何が出てくるか」…、その言葉、気になります(笑)。どこで食べられるんですか?
「秋吉台リフレッシュパーク」内の、カフェスペースもある石窯パン工房でいただけます。そこのパンは、石灰岩の間を通ってきた地下水(ミネラル分を多く含む中硬水)で生地を作り、秋吉台の赤土で造った石窯で焼くことにより生まれる、秋吉台ならではの食感や風味が人気です。最近、美東ごぼうを使った新メニューとして、「ごぼゴンゾーラ」と名付けたエピ(※1)や、ごぼうの粉末を生地に練り込んだ「ゴボス」という名のタコス、ごぼうのスムージー、ごぼうのポタージュなども開発されたそうですよ!!
ボリューム満点のパンディッシュの写真
秋吉台リフレッシュパークの写真
面白そう!! 秋吉台リフレッシュパークというと、トロン温泉などがあるところですね?
はい。平家の武将「平景清(たいらのかげきよ)」が潜んでいたといわれる鍾乳洞「景清洞」のそばにあります。豊かな自然に囲まれたパーク内には、オートキャンプ場やグラウンドゴルフ場などもあり、そのパン屋さんの他にもレストランがあります。
ごぼう麺とパンディッシュ…。うーん、どちらも食べたい!! でも「何が出てくるか」というフレーズに好奇心をそそられました。今回はパンディッシュを食べに行ってきます!!

さあ、石窯パン工房に到着です!! お店の方に聞きました!!

秋吉台の地下水でパンの生地を作り、秋吉台の赤土で造った石窯で焼いているそうですね?
はい。秋吉台の赤土を使って、みんなで石窯を造ろうという企画があり、それを手伝ったのがきっかけで、ここでパン作りを始めて13年目になります。秋吉台の赤土は石灰岩が風化したものといわれていて、地下水はパンの発酵に役立つ中硬水です。石窯の遠赤外線効果でパンに火が早く通るため、水分を含んだ独特のしっとりモチモチの柔らかいパンができるんですよ。秋吉台の土と水だからこそのパンです!!
パンを作っている写真
焼きたての食パンの写真
しっとりモチモチ!! 日本人好みといえるようなパンですね!!
パンはいろんな種類を作っているんですが、中でも「パン・ド・ミー」という食パンが一番の人気です。最近は生クリームやバター、砂糖を使った柔らかい食パンがブームですよね。でも、ここでは生クリームを使わず、砂糖も控えめなのに、しっとりモチモチの柔らかい食パンができるんです。お客さまは「昔のパンみたい。厚切りトーストで、バターを付けなくても、そのままで食べられるから安上がりで助かる!!」って(笑)。
食パンも大いに気になりますが、パンディッシュって具体的にどんなものなんですか?
季節によって異なるいろんな地元野菜をワチャワチャ載せた一皿です(笑)。その中にはキッシュもあり、キッシュに使う野菜も季節によって異なります。秋は美東ごぼうやアンノウイモ、カボチャなど。春にはフキノトウやタラの芽、タケノコなどの山菜。それらの野菜をグラタンやフリッターにすることもあります。パンも日によって異なり、カンパーニュ(※2)やライ麦パンなど3種類から4種類を使って、ホットサンドやプチサンドに。萩の夏みかんで煮たチキンソテーやハンバーグといった肉料理なども添えています。
上から撮ったパンディッシュの写真
美東ごぼうを使ったキッシュなどが載っているパンディッシュの写真
美東ごぼうを使ったエピや、タコス、スムージー、ポタージュもあるそうですね?
はい!! エピには普通ベーコンを使うんですが、その代わりに美東ごぼうを使い、ゴルゴンゾーラ(チーズ)でアクセントを付けてみました。ゴルゴンゾーラを使ったのは、ワインが進むパンにしたかったから(笑)。ごぼうのポタージュは市内の酪農家さんの牛乳を使っています。ゴボス(タコス)、ポタージュ、スムージーは、ご予約していただければお出しできますので、ご相談ください!!
パンディッシュとごぼゴンゾーラの写真
ごぼゴンゾーラの写真

…というわけで今回は、美東ごぼうを使ったパンディッシュをいただきました!!

「お待たせしました!」と置かれた豪快なパンディッシュに思わず拍手!! 一枚のお皿にあふれんばかりのカラフルな野菜や、ほんのり紅(べに)色のパンのサンドイッチ、キューブ状のパン…。とにかく創造力豊かで、おしゃれなんです!! 内容は日によって異なるそうで、食べてみると、キッシュはオムレツ風で、柔らかくて程良い歯応えの美東ごぼうと、フワッフワの卵のハーモニーがとってもいい感じ。紅色のパンは、秋吉台の赤土をイメージして紅麹(べにこうじ)を使って作られたパンで、その名は「パン・ルージュ」。もっちりした優しい口当たりのパンで、串で留められたブラックオリーブも美味!! 大胆に目玉焼きを載せ、間にチーズなどを挟んだホットサンドのパンは、生地にブラックオリーブとグリーンオリーブを混ぜ、オリーブオイルで仕上げた「パン・オリーブ」。キューブ状のパンは、バターと卵がたっぷり入った口溶けの良いパンで、ちぎって、チキンソテーの夏みかんソースをつけていただきました。目も舌も楽しませてくれるパンディッシュ。ごぼゴンゾーラも、ごぼうの風味とゴルゴンゾーラの塩味がぴったり!! 心の中までニコニコになりました!! ところでこちらの石窯パン工房は、地域を元気にするいろんな取り組みにも関わっておられます。例えば、秋吉台にある小さな森「長者ケ森」(ちょうじゃがもり)でジャズのライブを食事付きで楽しむツアーを企画されたり、地元産の野菜などを使ったオリジナルパスタを地域の皆さんと考案したり…。このお店のオーナーであるパン職人と料理担当のお二人は、実は移住されてきた方々。地域の方々の支えなどもあり、今では作ったパンが東京のフレンチレストランでも採用されるようになったのだとか。「しんどいこともあったけれど、続けてこられたのは地域の皆さん、秋吉台の土と水、自然のおかげ」と笑っておられました。確かに日本最大級のカルスト台地「秋吉台」も、日本最大級の鍾乳洞「秋芳洞」も、そのダイナミックな自然が気持ちイイ!! あなたも、そんな台地のごちそうをぜひどうぞ!!
  1. 麦の穂の形をしたパン。本文※1へ戻る
  2. フランスパンの一種。フランス語で「田舎パン」や、「田舎風パン」を意味する。 本文※2へ戻る