トップページ > 2019年10月25日 やまぐち住んで民?
やまぐち住んで民?

移住経験者に聞きました

移住された方に、移住のきっかけや、やまぐち暮らしの良さを語っていただくコーナーです。
今回は、岩国市に移住(Iターン)し、里山民宿「和楽の里」を継承される予定の坂田修作(さかた しゅうさく)さんに、移住を決めた理由や民宿を承継することとなった経緯などについて伺いました。

-地方の活用で日本を救いたい、里山の管理をすることで災害時の被害を抑えたい-
岩国市|坂田修作さん 前編

坂田修作さんの写真

Iターンされる前はどちらにいらしたんですか?

石油企業に勤め、国内外のさまざまな場所でライフサイエンス系事業の立ち上げ・経営に携わっていました。移住する直前の2年間は、東京・大手町で内部統制の仕事をしていました。

Iターンを決めた理由は何ですか?

会社員時代から地方の活用と環境問題が日本の課題だと考えていましたので、長年携わってきたライフサイエンス系事業の経験を生かしながら農林水産業に関わることでその両方の課題を解決し、なおかつビジネスにもつなげたいと思ったのがIターンを決めた理由です。なので、のどかな暮らしを求めての移住というよりは「ビジネスの拠点を変える」という感覚で山口にやってきました。

では、なぜ移住先に山口を選ばれたのでしょう?

東京に近い千葉県や山梨県などの関東圏や、大阪に近い関西圏は、私にとって「真の地方」ではないという印象があったので、それ以外の場所から候補地を探していきました。その中から山口を選んだ理由は、1991年から94年の間、下松市に赴任していたという経験が大きかったですね。土地勘が多少あったこと、そして、自然の豊かさや人の温かさ、暮らしやすさを知っていたことが、最終的には決め手となりました。
インタビューを受ける坂田修作さんの写真

「和楽の里」を承継することになった経緯は?

2017年の8月に、「ふるさと回帰支援センター」の紹介で長門市の移住ツアーに参加しました。せっかくなので、山口県内の農家民宿も見て回ることにしたのですが、その時に、「和楽の里」を訪れました。一緒に宿泊をした地元の方から若者流出や過疎化など岩国の現状を聞き、そして地方創生に対する思いをいろいろと議論していたところ、元オーナーから「『和楽の里』にも跡取りがいないので、ここを承継して活動してはどうか?」と突然言われたんです。もちろん即答はできませんのでお時間を頂戴し、そこから一年間、横浜から「和楽の里」に通いながらここで何ができるのかを考えていきました。それと同時に、移住したら農業が中心になると思ったので、東京でアグリイノベーション大学校に通い、技術や経営について学んでいきました。通っている間に気持ちが固まったので、前職を早期退職し、単身でこちらに移住してきました。

ご家族の反応はいかがでしたか?

最初は「65歳まで勤められるのに、わざわざそんなことをする必要はあるのか?」と言われました。生活のことを考えれば、当然の反応だったと思います。地方の活用で日本を救いたい、里山の管理をすることで災害時の被害を抑えたい、それにビジネスの可能性は十分にあるんだと時間をかけて説明した結果、最終的には「仕事としてそれを選ぶなら」と承知してくれました。

単身ということですが、ご家族は現在どちらに?

妻と娘3人は横浜にいます。子どもたちは手を離れ独立していますが、これから結婚して孫もできるだろうし…、ということで、妻は横浜に残って娘たちの近くにいてあげたいと。ただ、将来的には妻に来てもらいたいと考えています。私だけではできないこともあるでしょうから、妻の才能を発揮する場として手伝ってもらえるとうれしいです。それに何より、自然に囲まれた健康的な暮らしを妻と一緒にしていきたいですね。
里山民宿「和楽の里」外観の写真

「和楽の里」は、いつ頃オープンされる予定ですか?

来年(2020年)の4月にオープン予定です。岩国市創業支援補助金を利用して、施設の一部を改装する計画で進めています。今は山林を整備するために、東部森林組合で働きながら林業の勉強をしています。当初の計画では、元オーナーがしばらくの間「和楽の里」を続け、私はそれをお手伝いしながら農家民宿の経営ノウハウを学び、同時進行で林業を学ぶつもりでいました。しかし、元オーナーが2月ごろに体調を崩されて急きょ山を降りられることになり、いったん閉めざるを得なくなりました。

後編では、移住先での暮らしなどについて伺います。(11月22日(金曜日)に配信予定)

※「山口県YY!ターン(UJIターン)・移住支援サイト住んでみぃね!ぶちええ山口」から転載しています。

坂田修作さんのプロフィール写真

坂田修作さん

さかた・しゅうさく/岩国市在住 里山民宿「和楽の里」オーナー

大阪市出身(移住前は神奈川県在住)。大学卒業後、大手石油企業に就職し、33年間勤務。日本の課題を地方の活用と環境問題と捉え、解決に取り組むために移住を決意。山口県への移住ツアーに参加した際、「和楽の里」と出合い、元オーナーから承継予定。現在、オープンに向けて準備中。