トップページ > 2020年1月24日 どこ行く?山口食べちゃろ
どこ行く?山口食べちゃろ
 

阿武町編 蒸気船まんじゅう&山菜おこわ

山口県の市や町のおいしい話を二つ聞いてから、その日の気分でココロが動いた方へ突撃取材しちゃうコーナーです。第16回は阿武町へ行ってきます!

阿武町役場の方に聞きました!!

阿武町でおすすめの食べ物、二つ教えてください!!
「蒸気船まんじゅう」と「山菜おこわ」です。
蒸気船まんじゅうの写真
山菜おこわの写真
 
蒸気船まんじゅう!! 「道の駅阿武町」でおなじみのお菓子ですね!!
はい! 蒸気船の形をした焼き型に、小麦粉で溶いた生地を流し、中にあんを入れて焼くもので、萩・阿武地域で100年も前から親しまれてきたお菓子です。始まりは明治時代、日露戦争の際にこの辺りの日本海沖にロシアの蒸気船が出現。当時、これを見た人たちが“蒸気船を焼いて食っちゃえ”と気勢を上げ、蒸気船の形のまんじゅうを作ったのが始まりと言われています。ずっと萩・阿武地域だけのものと思っていたんですが、実はほぼ同じ焼き型を使ったものが広島県安芸太田町にあることが昨年判明! 安芸太田町の高校生が地域の歴史研究で来てくれて、阿武町の高校生と交流し、蒸気船まんじゅうを取材。その様子は、阿武町の広報紙でも紹介したんですよ!!
蒸気船まんじゅうの焼き型の写真
生地の中にあんを入れている様子の写真
面白いですね!! 阿武町の蒸気船まんじゅうは、道の駅ができるずっと前からあったんですね?
はい。地元の和菓子屋さんが代々焼いてこられ、今は初代の孫の方が道の駅阿武町で焼かれています(※1)。萩・阿武地域にはいくつか蒸気船まんじゅうのお店がありますが、中でもそこは一番歴史が長いんですよ。
蒸気船まんじゅうを焼いている様子の写真
蒸気船まんじゅう(カスタードクリーム)の写真
蒸気船まんじゅう。食べたくなってきました!! もう一つの「山菜おこわ」についても教えてください。
阿武町福賀の農福連携直売所「福の里」で販売しているものです。地元の農地を守るために設立された農事組合法人「福の里」の女性部の皆さんが作っています。女性部の皆さんは、その農事組合法人が育てたお米を使って、お餅やかりんとうなどの加工品を作っていて、その中でも山菜おこわが大人気なんですよ!!
パックに入った山菜おこわの写真
陳列されている山菜おこわの写真
地元産のお米を使って、地元の皆さんが作る山菜おこわ!! そうなんですか!! 大人気と聞くと大いにそそられます。お話を聞いてみたい、食べてみたいです。福の里へ行ってきます!!

さあ、福の里に到着です!! 女性部の部長さんに聞きました!!

山菜おこわが大人気だそうですね!!
ありがとうございます!! 福の里の営業日は、水曜日・土曜日・日曜日・祝日。福賀の郷土料理の「おすし」や、季節によって具が異なる炊き込みごはんなども作っているんですが、中でも山菜おこわは「モチモチ感がいい」と評判で、特に人気があります。その日の朝に作って、お昼までに売り切れることが多いんです。
おこわって、もち米を蒸して作るものですよね。最近では、簡単に炊飯器でも作れるらしいですが…。福の里ではどうやって作っているんですか?
私たちの農事組合法人が作った精米したてのもち米を使用し、洗米して一晩、水に浸します。翌朝、大きな木のせいろにもち米を入れ、強い火力のガス窯の上に、せいろを何段も積み上げて蒸して作ります。夏と冬では蒸す時間を少し変えますが、蒸しすぎると粘りが強くなってしまうので、決めた時間通り蒸しています。
ざるに入ったもち米の写真
せいろの写真
福賀の農産物は、お米やスイカなどいろいろとおいしいと評判です。そんな地元産のお米を使い、手間をかけ、昔ながらのせいろで蒸し上げるからこそのおいしさが、人気の理由なのかもしれませんね。ところで、先ほどお話しされた郷土料理の「おすし」って、どういうものなんですか?
昔からの福賀のおすしは、具の一つに焼きサバをほぐしたものを使った五目ずしなんです。私たちは今、焼きサバの代わりにサバ缶を使って、ゴボウ・ニンジン・シイタケなどの具も入れて、そのおすしを作っているんですよ。
福賀のおすしの写真
農福連携直売所「福の里」外観の写真
サバを使った五目ずし!! そういう郷土料理があるって初めて知りました。うーん、どうしましょう…。おこわも、おすしも、食べたくなってきました(笑)。

…というわけで今回は山菜おこわとおすしをいただきました!!

結局両方買って帰ってしまいました…(笑)。まずは、山菜おこわ。モチモチ、ふっくら、ツヤツヤのもち米が、かめばかむほどおいしくて、あっという間にたいらげてしまいました!! もっと食べたくなるおいしさで、リピーターさんが多いことに納得。満足、満足です。おすしも、いただきました!! 酢の加減がちょうどよく、とってもおいしかったです。地域ならではの味を、直売所で買って帰って我が家でいただけるというのは、旅のおみやげ話も弾んで、とっても楽しいです。
ところで、蒸気船まんじゅうも食べたくて、行ってきました(笑)。道の駅の敷地内にある小さなお店で、炭火で一つ一つ焼いておられるんですが、お客さんがひっきりなしでスゴイ! 頼んでから、その場を離れて待つお客さんも多く、行列がないようで実は行列という“エア行列”状態。でも「待つのがいいんだ」と地元のお客さん。ハートがあったかくて、いい話です。味は、あずきと、カスタードクリームの2つ。地元の方はほとんど、あずきの方を注文されるそうで、絶妙なあんばいのあんこが人気です。お店の焼き型は代々受け継いできたもので、種類は2種類あるとのこと。違いは船上の「日の丸」の位置。気付くとちょっと楽しくなります。何十年も使い続けてきた焼き型は今や厚さが均等ではなくなり、しかも炎も均一ではない炭火なので、焼き上げるのはなかなか難しいとか。さて、購入してすぐアツアツのものをいただいたところ、外は香ばしくてパリパリ、中はモチモチ!! 焼きたて、最高!! これを目的に、県外から来られる常連さんもいらっしゃるそうで、拍手!!
山菜おこわも、おすしも、蒸気船まんじゅうも、手間をかけ、大事に受け継がれている阿武町自慢の味。ぜひどうぞ!!
  1. 道の駅阿武町の蒸気船まんじゅうの営業日は現在、土曜日・日曜日のみ。なくなり次第終了 本文※1へ戻る