トップページ > 2020年3月27日 やまぐち住んで民?
やまぐち住んで民?

移住経験者に聞きました

移住された方に、移住のきっかけや、やまぐち暮らしの良さを語っていただくコーナーです。
今回は、美祢市に移住し、古民家ゲストハウス「ひまわり」をオープンされた矢田部沙季(やたべ さき)さんに、移住される前の暮らしや移住を決めた理由について伺いました。

-たくさんの人が力を貸してくれたおかげでオープンできた。山口県の人たちの優しさを実感しましたね-
美祢市|矢田部沙季さん 前編

矢田部沙季さんの写真

移住される前は何をされていたのですか?

高校を卒業後、大阪の大学に進学しました。教員になる前にいろいろな世界を見てみたい、海外の教育現場を見てみたいと思い、大学卒業後の1年間は、ピースボート(※1)で地球を一周したり、アメリカやニュージーランドなどを旅したりしました。中でも、カンボジアやフィリピンなどの発展途上国で出会った子どもたちの目がキラキラしているのがとても印象的で…。貧しくても自らの能力を高めようと精一杯生きている姿を見ているうちに、「本当の豊かさって何だろう?」と疑問に思うようになりました。また、自転車で日本を一周したときに、通りすがりの人から「頑張ってね!」と声を掛けてもらったり、寒い日に手袋をいただいたりしたことがすごくうれしくて。そうした体験から、「いつか旅する人を応援するゲストハウスを開きたい」という思いが膨らんでいきました。

どうして移住しようと思われたのですか?

そもそものきっかけは、父の実家がある美祢市に両親が移住したこと。この場所と実家の隣りにある納屋の雰囲気がすごく好きで、いつかここをゲストハウスに活用できたらいいなぁと思っていました。ゲストハウスをオープンする前は、3年間萩市見島の中学校に常勤講師として勤めていました。教えてきた生徒たちの卒業、30歳を迎える節目、常勤講師の任期満了などが重なり、起業するにはいいタイミングだなと思い、ゲストハウスをオープンすることを決意しました。私は一度決めたら突き進むタイプなので、母は半分諦めて応援してくれました(笑)。父は「こんな田舎にお客さんは来ない!」と大反対でしたが、今は良き理解者。両親ともに応援してくれています。
三線(さんしん)を演奏する矢田部沙季さんの写真

まず何から始められたのですか?

何から始めればいいのか分からなかったので、まず萩商工会議所に相談に行きました。そこで、「ドミトリー(相部屋)だけでなく、個室も作れば需要が広がる」「安いだけのゲストハウスにならない方がいい」などのアドバイスをいただきました。さらに、お願いしてもいないのに、全国のゲストハウスの料金相場を調べてくださるなど、担当者が親身になって相談に乗ってくださってとても感激しました。その後、美祢市の商工会に相談に行き、創業に関する補助金の交付を受けました。移住する前は、美祢市に家族以外の知り合いが全くいない状況。でも、山口市に住んでいるいとこが、美祢市を活性化したいと思っている団体をネットで見つけて、全く知り合いもいない中、その団体が行うバーベキューに一人で参加して、「美祢市にゲストハウスをオープンする」ことを告知してくれたんです。そのおかげで、一気に知り合いの輪が広がりましたね。SNSでつながった方々が、ベッドを作ってくださったり、壁塗りを手伝ってくださったり、たくさんの人々が力を貸してくださったおかげで、無事オープンにこぎつけることができました。見島で教員をしながらの準備は大変だったので、とても助かりました。美祢市、山口県の人々の優しさを実感しましたね。

どんなコンセプトのゲストハウスなのですか?

築60年の納屋を改装したゲストハウスです。エントランスには共用リビングを設置。沖縄のコミュニケーション文化「ゆんたく」が大好きなので、訪れた人がテーブルを囲んでおしゃべりを楽しめる場所を提供したいと思っています。仲良くなった人同士でご飯を食べに出掛けたり、観光して回ったり、「ひまわり」を拠点に、人と人の輪が広がっていけばうれしいですね。
ゲストハウスのエントランスの写真
ゲストハウスのベッドルームの写真

オープンしてみていかがでしたか?

自力でどこまで稼働できるか知りたかったので、最初の1年間は宣伝しないと決めていました。でも、予想以上にたくさんの方が訪れてくださってビックリ!多い月で100人を超えるお客さまが利用してくださいました。他県からの観光客だけでなく、工場出張など仕事で来られた方、近隣地域からリフレッシュしに来られた方など、意外なニーズもあることも分かり、運営していく上での大きなヒントを得ることができました。
  1. 国際交流を目的として設立された日本の非政府組織、もしくは、その団体が主催している船舶旅行の名称。 本文※1へ戻る

後編では、移住先での暮らしなどについて伺います。(4月24日(金曜日)に配信予定)

※「山口県YY!ターン(UJIターン)・移住支援サイト住んでみぃね!ぶちええ山口」から転載しています。

矢田部沙季さんのプロフィール写真

矢田部沙季さん

やたべ・さき/美祢市在住 古民家ゲストハウスひまわり

31歳。福岡県北九州市出身。大阪の大学を卒業後、ピースボートで地球一周の旅に出たのを皮切りに、国内外を旅しながら仕事をする。岐阜県や鳥取県で非常勤講師として勤務した後、山口県に移住。萩市見島の中学校に3年間常勤講師として勤務。2019年4月に美祢市に古民家ゲストハウス「ひまわり」をオープン。