トップページ > 2020年9月25日 やまぐち住んで民?
やまぐち住んで民?

移住経験者に聞きました

移住された方に、移住のきっかけや、やまぐち暮らしの良さを語っていただくコーナーです。
14年間カナダでの生活を経験したのち、帰国後家族で日本を巡り、長門市に移住された芦田健介(あしだ けんすけ)さん。カナダでの生活を通じ、「気持ちよく生きていたい」と強く思うようになったという芦田さんに、長門市に移住先を決めた理由や移住後の生活などについて伺いました。

―まずは最初の一歩を、臆せず、動かしてみてほしいですね―
長門市|芦田健介さん 後編

芦田健介さんの写真

長門市に移住先を決めたのはなぜでしょう

何かちょっと引っかかるものがあったんですよ。
日本に帰ってきてから、僕たちは移住先を探して、車で日本中を旅していました。
僕がカナダで管理していたシェアハウスには、ワーキングホリデービザを使ってやってきた日本人が毎年たくさん訪れていたんです。日本に帰ってからは、彼らを訪ねながら4カ月ぐらいかけて日本中を巡りました。
長門市にたどり着いたのも、先輩移住者に友人がいたからです。それまで移住先の候補は北海道や長野県で、他はどこも代わり映えしないような気がしていたんですが、長門市はどこか頭の隅に引っかかっていました。
その後も九州の方まで行ったんですが、長門市が忘れられなくて、「じゃあ戻ろうか」と、戻ってきたんです。

長門市に移住を決めてからこれまでの流れを教えてください

さっき話した、先輩移住者の友人にいろいろと助けてもらいました。
まず畑と田んぼと、築60年の古民家を借りたんですが、家の方は現状では住めるような状況ではなかったので、別の家を借りて、通いながら改修作業を行いました。
今は古民家の方で暮らしていますが、今でも改修は続いていますよ。
これまで出会ってきた人とのつながりと、新しく長門市で出会えた人たちの助けと、あとは自分の情熱で突き進みましたね。
今のカフェも、長門市で出会ったオーナーとのつながりから始まりました。繁忙期にお店を手伝っていた縁で、飲食の方を任せたいと言っていただいて。カナダにいた頃から、自分の畑で育てた野菜を使って店をやりたいと思っていたので、引き受けることにしました。実際に、今は自分の畑で採れた無農薬野菜をカフェで出しています。
学校から帰ってきた娘がここで宿題して、そのまま海で遊ぶ姿を見ていると、「ああここに移住してきてよかったなあ」と思いますね。
周囲にも心配かけたりしましたが、焦らず無理せず、自分たちのタイミングで決められてよかったと思います。
NaNaya Farm(内観)の写真

これから移住を考えている方へ、メッセージをお願いします

僕は日本を離れてみて、今まで自分を縛っていた常識や価値観から自由になった気がしました。「人間ってこれでいいんだ」って実感したんですよね。
だから、そういう仲間を増やしたいし、みんなにも早く踏み出してみてほしいとも思っています。
価値観は人それぞれだし、なんとなくしがらみの中でも頑張って、いろんなことをため込んで、小さな楽しみを見つけるのも一つの生き方です。でも思い切って抜け出してみると、視界が広がって自由になる。楽しいことや気持ちいいこと、本当にやりたいことが見えてくる。
もちろん、暮らしを大きく変えることには覚悟も必要です。こっちはこっちで頑張らないといけないし。だけど変えてみないとわからないですから。
あと、絶対に一人じゃない。同じように楽しんだり、苦労した仲間や、先人たちが必ず助けてくれます。
だから、まずは最初の一歩を、臆せず、動かしてみてほしいですね。自分の心に素直になって、踏み出してください。

芦田健介さんのプロフィール写真

芦田 健介さん

あしだ・けんすけ/長門市在住 NaNaya Farm

広島県出身。大阪の大学卒業後、東京での会社勤めを経てカナダへ。14年間カナダでの生活を経験したのち、帰国後家族で日本を巡り、山口県長門市に移住。2019年にカフェ「NaNaya Farm」をオープン。自家製の無農薬野菜を使った日替わりメニューを提供する。