トップページ > 2021年4月23日 やまぐち住んで民?
やまぐち住んで民?

移住経験者に聞きました

移住された方に、移住のきっかけや、やまぐち暮らしの良さを語っていただくコーナーです。
今回は、下関市に移住された、木工と陶芸作品を展示・販売する「木と土calm」店主坂本祐樹(さかもと ゆうき)さん・木本紗綾香(きもと さやか)さんご夫妻に、移住される前の暮らしや移住を決めた理由などについて伺いました。

―移住者へのサポート体制がしっかりしているなと感じました―
下関市|坂本祐樹さん・木本紗綾香さんご夫妻 前編

坂本祐樹さん・木本紗綾香ご夫妻の写真

移住される前のことをお聞かせください。

祐樹さん)下関市の高校を卒業後、福岡工業専門学校のインテリア工学科に進学しました。その頃から漠然と家具を作ってみたいという思いがあり、卒業後は友達の実家の造園会社で働きながら、テーブルや椅子などを作り始めました。でも、すぐに独学での家具づくりに限界を感じてしまって…。当時、ちょくちょく通っていた福岡県糸島市の「工房はーべすと」さんから長野県上松技術専門校のことを教えてもらい、そこで木工の基礎を身につけるために1年間ほど学びました。卒業後は、「工房はーべすと」さんに半ば押し掛けるような形で弟子入りを志願し、2年間修行しました。そして、2012年に下関市に「工房calm」を構えました。
紗綾香さん)島根県松江市の高校を卒業後、京都にある陶芸の専門学校に通い、窯元に就職しました。その後、松江に戻り、2011年に陶芸家として独立。クラフト・アート系のイベントへの出展や百貨店での販売展示会などを中心に活動していました。夫とは百貨店での展示会を通じて知り合いました。
取材を受ける坂本祐樹さんの写真

移住のきっかけは何ですか?

祐樹さん)きっかけは、当時、工房として借りていた建物が相当古くて雨漏りがしていた上、陶芸作家として活動する妻との結婚が決まっていたため、2人分の作業場や作品を展示するための広いスペースが必要になったことです。最初は、下関市豊浦町の空き家を買おうとローン申請まで進んでいたのですが、道路に接していなかったため、住宅ローンが組めないことが判明して...。困っていたときに、豊田町に住む知り合いが紹介してくれたのがこの古民家でした。ここを改修し、「木と土calm」として新たなスタートを切ることにしました。
紗綾香さん)ここに決めた一番の理由は敷地の広さです。店舗兼住居として十分使える広い母屋や、工房として使える納屋もあったことから、即決しました。私の実家がある松江市も頭の中にはあったのですが、商圏を考えると、北九州や福岡に近い方がいいだろうと。結局、主人の実家に近い下関市に移住することになりました。築150年の古民家ですが、移住する直前まで前の方が住まれていたこともあり、思っていたよりも状態は良かったですね。納屋にきれいなトイレがついていたのも魅力的でした。

移住に関して何か公的な支援を受けられましたか?

祐樹さん)知り合いが教えてくれた「下関市にぎわいのまちづくり促進事業補助金」を活用しました。市役所の方の対応も良くて、移住者へのサポート体制がしっかりしているなと感じました。
紗綾香さん)空き家を紹介してくださった方が「ぜひ若い人に町を盛り上げてほしい」と豊田町への移住を勧めてくださり、家の見学にも付き合ってくださったので、安心感もありました。身近に相談できる人がいたのは大きかったですね。
取材を受ける木本紗綾香さんの写真

移住に関して大変だったことは?

祐樹さん)床や壁の基礎は大工さんにお願いして、残りは自分たちで2カ月かけて改修しました。工務店さんにお願いしたわけではなかったので、きちんとした図面もなく、自分たちで考えながら改修していったので、思っていた以上にやることが増えて...。気付いたら部屋に電気のスイッチがないという失敗も(笑)。後から不具合に気付くことが多く、いまだにちょこちょこ手を加えています。
紗綾香さん)家の前のスペースに真砂土を入れて駐車場にしようと考えたのですが、もともと農地として使われていた土地なのでぬかるんでしまって...。やはり砂利を敷こうという話になったのですが、それには農地を転用する必要があり、手続きに半年くらいかかってしまいました。

後編では、移住先での暮らしなどについて伺います。(5月28日(金曜日)に配信予定)

※「山口県YY!ターン(UJIターン)・移住支援サイト住んでみぃね!ぶちええ山口」から転載しています。

坂本祐樹さん・木本紗綾香さんのプロフィール写真

坂本祐樹さん・木本紗綾香さん

さかもと・ゆうき/下関市在住 木工・家具作家

きもと・さやか/下関市在住 陶芸作家

夫の祐樹さんは下関市出身。福岡工業専門学校を卒業後、長野県上松技術専門校にて木工の基礎を学ぶ。福岡県糸島市の「工房はーべすと」にて修行。2012年より独立し、「工房calm」を拠点に活動を開始。オーダーメイドの家具や店舗の什器、オリジナルブランドの雑貨の制作・販売を手掛ける。
妻の紗綾香さんは島根県松江市出身。京都府にある陶芸の専門学校に通い、窯元に就職。その後、松江市に戻り、2011年に陶芸家として独立。展示会で祐樹さんと出会い、2020年に結婚。 2人で下関市豊田町に移住し、木工と陶芸作品を展示・販売する「木と土calm」をオープン。